バイオリン
-アニメーション
監督:Ervin Han
国:シンガポール
長さ:16分34秒
言語:-
字幕:-
完成:2015
およそ1930年後半ごろ、シンガポール、ボートキーにて。ある少年が親切として外国の商人から古いバイオリンをもらう。それは日本による占領が始まり紛失するまで、彼が数年のうちに独学でバイオリンの能力を身につける中、彼の宝物となっていく。戦争が終わり、そのバイオリンはイギリスの軍事政府で働く男によって発見され、彼の娘に与えられた。彼女はそのバイオリンの演奏を習得し、数十年のうちに有名なバイオリニストとなる。そして、彼女もやがて自身の孫にバイオリンを受け渡し、孫自身も見事なバイオリニストとなる。孫は受け継がれたバイオリンを修復し、そのバイオリンが80年前に思いもよらぬ旅を始めたシンガポール川のコンサートで演奏する。16分の映画の中で、1930年代まだ生まれて間もない国の景色が暗い日本統治時代へと変わっていくところから、国の独立へと繋がった60年代の大々的な政治変動、そして現在に至るまでを比喩的に、また同時に正確にバイオリンの音色が彩っている。
監督:Ervin Han
作者:Ervin Han
プロデューサー:Ervin Han, Bernard Toh
編集者:Ervin Han
映画祭獲得賞
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17th Digicon6 Asia (Singapore) - Gold Award
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2016 Apollo Awards - Best 2D Animation
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2016 Apollo Awards - Best Musical Composition (Full length)
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2016 World International Film Festival - Official Selection
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2016 Bali International Film Festival - Official Selection
過去に参加した映画祭
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DigiCon6 (Tokyo Broadcasting System);
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Rewind/Remin Film Festival (Singapore Memory Project)




監督について
Erivinは幼少期からいつもアニメを愛し、ディズニーや80年代少年アクションアニメ、ハンナバーバラ、ルーニーチューンズなどを数え切れないほど見て育った。しかし、大学生の時にスタジオジブリの作品に触れたことで彼は本当にアニメーションを通して物語を伝えることに熱意を抱くようになった。
Ervinは彼の作品を見た観客は皆、自分なりの作品の意味を受け取ると考える。物語そのものと、その表現方法は、国または故郷としてのシンガポールや、私たちの先祖、変わり続ける国の都市との関係など様々なことに対して時には、待ったく違う、そして時には繋がった考えや思いを観客の中に起こさせるかもしれない。結局本当のところ、この作品は言葉はないが、シンガポールへのラブレターである。

