ともこ
-ドラマ
監督: Nick Norman-Butler
国: 日本
長さ: 6分 47秒
言語: 日本語
字幕: 英語
完成: 2016年
「ともこ」は、ホームレス女性が裕福なビジネスマンと一年間、彼に知られずにマンションに同棲するという日本の実話をベースにしている。この映画は裕福な人間と貧しい人間があんなにも間近で存在しながら会ったことがないという驚くべき事態を表現している。
監督: Nick Norman-Butler
作者: Nick Norman-Butler
プロデューサー: Louise Palmkvist, Paula Crickard
DP: Ewan Mulligan
編集者: Nadeem Khan
キャスト: Dai Tabuchi, Masayo Aizawa
過去参加映画祭:
-
The Shortest Nights (イギリス)
監督のコメント:
ともこは、ホームレス女性が裕福なビジネスマンと彼に知られずに一年以上間同棲をしたという話を取り上げた、2008年の日本の新聞記事からアイディアを得ている。この事件は当時、東京・福岡でも同じような事件が何軒か発生していたため特別異例の事件ではなかった。
作品は不平等や社会的孤立といった物語のテーマを追求するにあたり、実践的なアプローチをとっている。また、作品は次にあげるようないくつかの考えを取り上げている:どうしてともこはこの男のマンションをえらんだのか?彼女はどうやって何日も気づかれずに生活できたのか?部屋の家主の男性の正体はだれだったのか?そして最も気になるのが:男性は女性の存在にずっと気づいていながらも、知らないふりをし続けていたのか?
ドキュメンタリー制作者としてのキャリアを本職としている監督Nick Norman-Butlerにとっては、この最後の疑問が最も重要だ。マンションの部屋には十分なスペースがあり、彼らはどちらも孤独であるため作中のふたりの主人公が平和にともに暮らすことができる、という可能性はある。しかし、お互いに対する恐怖心が、どんなに近距離で生活していてもふたりの間に溝を作ってしまうのだ。





監督について
イギリス人監督Nick Norman-Butlerには時事問題やジャーナリズムといった分野でのバックグラウンドをもっている。過去二年間にわたり、彼はアメリカの麻薬産業について、4つのドキュメンタリーを撮影、監督した。これらは、番組 National Geographicsで最も人気のあったプログラム'Drugs Inc'で放送され、このプグラムのためにNickは本物の薬物取引の売買者を主役として登場させた。放送中、4つのうちの最初の作品、'Cokeland'(シーズン5で放送)が'Drugs Inc'放送史上最も高い視聴率を獲得した。National GeorahicsはNickのその後の、新しくかつとても高い中毒性を持つロシアのアヘン剤についての作品、'Flesh-Eating Krokodil'(シーズン6で放送)を2015年のエミー賞に出品した。